台風や大雨に強い防水工事|今すぐできる防水対策

防水コラム

昨今、日本では台風や大雨、豪雨などの異常気象が増加しており、浸水や雨漏れなど建物にも甚大な被害をもたらしています。

長く快適に過ごすためにも、建物の防水性を強化することは非常に重要です。

台風や大雨に強い防水工事を行うためには、耐久性と水密性が高い材料と施工技術、そして建物の構造や立地に応じた適切な方法を選ぶことが大切です。

この記事では、台風や大雨に強い防水工事の方法とポイントを紹介します。

台風や大雨に強い防水工事

台風や大雨に最も強い防水工事は、アスファルト防水と塩ビシート防水で、耐久性や防水性能に優れています。

それぞれの特徴を見てみましょう。

アスファルト防水

アスファルト防水は、アスファルトを用いた防水シートを溶融させて接着する工法で、特に耐久性が高い防水工事です。
大規模なビルやマンションなどで使用されることが多いですが、住宅にも適用可能です。

耐水性が非常に高く、台風や大雨に強い防水工事として評価されています。

メリット 耐久で、長期にわたり強い防水効果を発揮。特に大雨に対しての防水性能が非常に高い。
デメリット 重量があり、住宅全体の構造を強化する必要がある場合もある。施工費用が高め。

シート防水(塩ビシート)

シート防水は、防水シートを貼り付ける工法で、特に大規模な屋根や平面部に適しています。
シート防水には、塩化ビニル系シート(塩ビシート)やゴムシートなどがありますが、塩ビシート防水は耐久年数が長く紫外線やオゾンに対する耐性も高いためおすすめです。

メリット 耐久性が高く、台風や大雨などの過酷な気候にも強い。定期的なメンテナンスをしっかり行えば、耐用年数は15~20年程度。
デメリット 施工に高度な技術が必要。接合部分に弱点が生じる可能性があるため、技術力のある業者の選定が重要。

コストと耐久性バランスのある防水工事

コストと耐久性のバランスを考えると、ウレタン防水やFRP防水もおすすめです。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

ウレタン防水

ウレタン防水は、防水工事の中でも特に台風や大雨に強い方法です。

液体状のウレタン樹脂を塗布して施工するため、複雑な形状の屋根やベランダ、バルコニーなどにも適用でき、継ぎ目がないシームレスな防水層が形成されます。
これにより、雨水が侵入する隙間を徹底的に防ぐことができます。

メリット 柔軟性があり、建物の動きや振動にも対応。シームレスで防水性が高く、台風の強風や大雨に対応しやすい。
デメリット 定期的なメンテナンスが必要(5~10年で再塗布が推奨)。
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FRP防水

FRP(繊維強化プラスチック)防水は、主にバルコニーや屋上の防水に使われる工法です。
非常に硬くて丈夫な防水層を形成するため、強風や雨水の浸入をしっかり防ぐことができ、また軽量であるため、住宅の構造を強化する必要性が少ないのも特徴です。

メリット 硬くて耐久性があり、台風や大雨でもひび割れしにくい。メンテナンスが簡単で、耐用年数も長い(約10~15年)。
デメリット 硬化する際に伸縮性が低く、建物の動きによってはひび割れのリスクがある。

外壁や窓周りのシーリング工事

台風や大雨に強い建物にするためには屋根やバルコニーの防水工事だけでなく、外壁や窓周りのシーリング工事も大切になってきます。

シーリング工事は、建物の外壁や窓枠の隙間にシーリング材(コーキング材)を充填する作業で、防水性や気密性を高めるために欠かせない工事の一つです。

シーリング材は経年劣化によりひび割れや硬化が生じるため、定期的なメンテナンスや交換が必要となります。

一般的には10年程度が寿命となっているため、適切なタイミングで再施工することで建物の寿命を高めます。

台風や大雨に備えて今すぐできる防水対策

長らく防水工事のメンテナンスをしていない方や、急な台風や大雨が心配な方もいらっしゃるかと思います。

ここでは、台風や大雨に対する備えを強化し、被害を最小限に抑えるために今すぐできる防水対策を紹介していきます。

排水溝や雨樋の掃除

屋根の雨樋や排水溝に落ち葉やゴミが詰まっていると、雨水が溢れて建物に浸水する可能性があります。
詰まりを確認し、掃除しておきましょう。

地下室や浸水リスクが高い場所に排水ポンプを設置されている方は、事前に動作するか確認しておくことも大切です。

また、台風の強風で飛ばされそうなものは屋内に移動させておくか、固定しておくことで飛散物による二次被害を防ぐことができます。

防水テープやビニールシートの活用

窓やドアの隙間が気になる箇所には、ホームセンターなどで販売されている防水テープや隙間テープを活用しましょう。
防水テープを貼り、さらに雨風の影響を受けやすい箇所にビニールシートを設置することで浸水を抑えることができます。

まとめ

台風や大雨に強い防水工事には、ウレタン防水、塩ビシート防水、アスファルト防水、FRP防水などの工法があります。

それぞれの工法にはメリット・デメリットがあるため、建物の構造や場所に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。

また、シーリング工事も併せて行うことで、台風や大雨による雨漏りや浸水のリスクを大幅に低減することができます。

そして、どの防水工事も、台風や大雨に備えるためには定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。

防水層は経年劣化や紫外線の影響で劣化するため、5年から10年ごとに専門家による点検を受け、必要に応じて補修や再施工を行うことが大切です。

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